小学校の伝統「立山登山」実施減少　児童の体力低下と教員負担で見直しが進む

コロナ禍の影響で児童の体力が低下、さらに教員の働き方改革により行事の実施が困難に

新型コロナウイルスの感染拡大以降、富山県の伝統行事である「立山登山」が実施される小学校が減少しています。特に児童の体力低下と、教員の負担増がその要因となっており、登山行事自体の見直しが進んでいます。

コロナ禍による体力低下と教員の働き方改革

富山県では立山登山が長年行われており、県内の小学校の半数以上が実施していました。しかし、コロナ禍で登山を中止する学校が増加し、その後の回復も遅れている状況です。登山を通じて達成感や自立心を育むことが目的ですが、最近では体力が足りず途中で登頂を断念する児童が増えていることが課題となっています。

また、教員にとってもこの行事は負担が大きく、ヘルメットの準備や安全講習の受講、ボランティア確保など、多くの業務が発生します。これに加え、働き方改革が進む中、行事の実施がより困難になっています。

行事の未来は

立山登山は地域文化の象徴であり、学校行事としての意義も深いですが、今後は新たな形の行事や体験が求められています。教育現場や地域の協力を得て、児童が安全に活動できる環境の整備が急務となっている状況です。

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